創業50年、バイオマスプラスチック製『エコ知育楽器』へのチャレンジ!

プラスチックごみによる海の汚染を受け、国際的にに加速する「脱プラスチック」状況がありますが、日本でも環境省により2019年5月31日に策定された「プラスチック資源循環戦略」に基づき、資源・廃棄物制約、海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化、アジア各国による廃棄物の輸入規制等の幅広い課題に対応するため、3R+Renewable(再生可能資源への代替)を基本原則としたプラスチックの資源循環を総合的に推進しています。
スターバックスやマクドナルドなどを筆頭に、ストローやビニールなど使い捨てプラスチック製品を廃止する動きが広まっています。「環境負荷ゼロに向け、限りなく挑戦」「責任ある原材料調達」「持続可能な森林保護」など、環境に配慮した製品開発も企業の大切な指針となります。環境省も、バイオマスプラスチックや紙など石油系プラスチックの代替素材を製造・製品開発している企業に対し、補助金制度を設けていますが、弊社としても『地球と子どもの未来を考えたエコ知育楽器』プロジェクトを推進しております。
枯渇する天然素材の木材や地球環境の関係はとても厳しい問題であり、昨今の環境に調和した循環型社会の実現にむけ、木材で作る楽器を大切にしつつ、地球環境にやさしく、お子さまにも安心で大きな可能性を開いた新素材「バイオマスプラスチック」を使った楽器を開発し、ようやく『リズムガーデン』ブランドとして製品化できました。

環境循環の100%植物由来(トウモロコシなどの穀物資源)の「バイオマスプラスチック」樹脂を使って、地球規模の環境問題である二酸化炭素排出量を大幅に削減という世界的な課題の循環型社会の実現すべく取り組んでいます。

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地球と子供にに優しい『エコ知育楽器』

(株)ナカノは製品のライフサイクル 3R[Reduce(発生の抑制)・Reuse(再使用)・Recycle(再資源活用・再資源化)]の視点と、環境に配慮した新技術・新素材を導入することにより、環境への負荷をより軽減するための製品作りに取り組んでいます。

Reduce(リデュース) 発生の抑制

ゴミを「減らす」こと。

(株)ナカノでは、ゴミを「減らす」「小さくする」「少なくする」ことを第一に考え、長期使用が可能な商品や、交換可能なパーツなどを企画・開発・設計し、廃棄物の削減に取り組んでいます。

Reuse(リユース) 再使用

「くり返し」使うこと。

お子さまの時だけでなく、大人になっても楽器として使用したりインテリアとしてお部屋の一部になることを考えて商品のデザインや開発・設計に取り組んでいます。お客さまの使用段階で簡単に部材を交換でき、長くお使いいただける商品作りを行っています。

Recycle(リサイクル) 再資源活用・再資源化/Alternative Technology -代替技術(素材)-

資源として再使用と環境に配慮した代替技術(素材)を使うこと。

従来の製品素材に替わって、環境への負荷が少なく、有害物質などを含まない新たな素材のバイオマスプラスチックを導入。NatureWorks LLC(ネイチャーワークス社)が開発したポリ乳酸樹脂「インジオ」という素材は石油ではなく100%植物から作られたアメリカ生まれの素材です。地球温暖化と気候変動の原因でもある温室効果ガス排出量の削減(石油系PET プラスチックよりも60%削減)、さらには石油資源への依存度の軽減に大きく貢献すると同時に大幅な廃棄物削減の可能性も期待できます。

『BP』マークを取得

一般消費者に、植物生まれのバイオマスプラスチックの製品「バイオマスプラ」を正しく理解していただくための、正しい使用法と製品の普及促進を図るために、日本バイオプラスチック協会が制定した『BP』マークを取得させていただきました。『リズムガーデン』を通じて『石油などの化石資源への依存を軽減する』、『気候変動の原因である温室効果ガスの削減』、『持続再生可能な資源を使用』、『乳酸から作られる安全なポリマー』の訴求に繋がるようにして行きたいと思います。

環境にやさしい、
且つ本物楽器が『リズムガーデン』です


長く知育楽器開発を進めてきた弊社が「バイオマスプラスチック」素材に注目した理由は親子で環境問題へ関心を持てること、反アレルギー素材であること、また特性として射出成形品として優れていることなどが挙げられます。

「子どもたちに本物楽器」を体現する楽器としての機能性と安全性を持ち、思わず手に取ってみたくなる、エコロジカルで有機的、直感に訴えるシンプルな形状にを目指しました。ロゴやトレードマークなどのグラフィック部分も同様に、私たちの未来への取り組みに「同感できる」「同感する」をテーマに「受け入れやすさ」をデザインしています。

音楽の先生に試奏していただいた評判は非常に良く、数値として表れるものではありませんが、今までの石油由来の樹脂と比べて植物由来の素材のためか表現する音色は「木を思わせるような柔らかく響きのある軽やかな音」という声をいただいています。

『エコ知育楽器』による環境問題への提議

『エコ知育楽器』に込めた弊社の思いは『リズムガーデン』を手にした大人と子どもたちが、今住んでいる私たちの社会環境について話をしたり思ったりする「キッカケ」になっていただければ幸いです。またこの「キッカケ」が音楽・楽器という側面だけはでなく、弊社が考える『リズムガーデン』が持っている社会的役割ではないかと思っています。

『リズムガーデン』に初めて触れる2歳、3歳くらいのお子さまが綺麗な空気であったり、気持ちの良い自然であったり、植物由来のアイテムであったり、やさしい言葉の意識を持ってくれるスタートになっていただけると嬉しいです。そのお子さまたちが大きくなり、将来自分たちの社会をもっと豊かな環境で維持できるような活動に参加し支援するサスティナブル(持続可能)な社会への一歩にこの製品がなれればと思っています。

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環境省により策定された「プラスチック資源循環戦略」とは

環境省では、令和元年5月31日に策定された「プラスチック資源循環戦略」に基づき、化石資源由来の従来型プラスチックから紙、バイオ・生分解性プラスチック等の再生可能資源への転換を図っていくとともに、従来リサイクルが困難であった使用済みの廃プラスチック等(複合素材プラなど)のリサイクルシステムを構築すること目的とし、本年度、「脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業」を行っております。
    「プラスチック資源循環戦略」の策定について 詳しくはこちら

脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業概要

【プラスチック資源循環戦略の目標】

 <リデュース>
  ①2030年までにワンウェイプラスチックを累積25%排出抑制
 <リユース・リサイクル>
  ②2025年までにリユース・リサイクル可能なデザインに
  ③2030年までに容器包装の6割をリユース・リサイクル
  ④2035年までに使用済プラスチックを100%リユース・リサイクル等に
   より、有効利用
 <再生利用・バイオマスプラスチック>
  ⑤2030年までに再生利用を倍増
  ⑥2030年までにバイオマスプラスチックを約200万トン導入

【「プラスチック・スマート」キャンペーン】


  「プラスチック・スマート・キャンペーン」 詳しくはこちら
ポイ捨てなどにより、回収されずに河川などを通じて海に流れ込む「海洋プラスチックごみ」が日々発生しています。
世界全体で日々大量に発生する「海洋プラスチックごみ」は長期にわたり海に残存し、このままでは2050年までに魚の重量を上回ることが予測されるなど、地球規模での環境汚染が懸念されています。
こうした問題の解決に向けては、個人・企業・団体・行政などのあらゆる主体が、それぞれの立場でできる取組を行い、プラスチックと賢く付き合っていくことが重要です。
環境省では、そうした取組を応援し、さらに広げていくため「プラスチック・スマート」キャンペーンを実施しています。
活動の目印はPlastics Smartのアイコンと「#プラスチックスマート」タグ。
プラスチック・スマートに関する取組・アイディアを「#プラスチックスマート」とタグをつけてInstagram・Facebook・Twitterに投稿することで様々な情報を共有できます。
弊社でも「プラスチック・スマート・キャンペーン」に参画し、積極的に『リデュース』『リユース・リサイクル』『再生利用・バイオマスプラスチック』活動をSNSを通じて発信させていただきます。

加速が進むナショナル企業の取り組み

■花王

花王は、2030年までに実現を目指すESG(環境・社会・ガバナンス)戦略を発表した。環境負荷の少ないプラスチック製の包装容器を年3億個流通させるほか、工場を含めた同社の全拠点でリサイクルできない廃棄物をゼロにする。

■サントリー

サントリーホールディングスも2030年までに、すべてのペットボトルを再生するシステムを構築する方針を明らかにしました。ペットボトルには、再生樹脂を6~7割使い、不足分は再生可能な植物由来の樹脂で賄う方針です。このシステムを確立するために、500億円規模の投資を同社や関係企業と行うとのことです。

■日本コカ・コーラ

米コカ・コーラは2018年1月に「廃棄物ゼロの社会を目指したグローバルビジョン」を発表。これを受けて日本コカ・コーラも「容器の2030年ビジョン」を策定しました。
その内容は、2030年までにペットボトル製品の容器原料の50%をリサイクル材にすることを目指すものです。回収したペットボトルをリサイクル材に加工するインフラの整備を政府や自治体などと組み、進めていく方針です。

■ユニクロ

ファーストリテイリングは、現在使用しているレジ袋から、再生紙などを使用した『環境配慮型の紙袋』に順次切り替える。2019年9月1日から、世界12か国で実施されるとのこと。
2020年1月14日からは、この『環境配慮型の紙袋』を日本国内のユニクロとジーユー全店舗で1枚一律10円(税抜)で販売することを決定。同年9月以降には、順次オリジナルエコバックを販売とのことです。